253人が本棚に入れています
本棚に追加
カチカチとコントローラのボタンを弾く音がする。
「――っ」
びくんと背中をしならせた兄さんはコンピュータ相手に攻撃を受ける。
「兄さん、イージーモードだよ?」
「あ、っ」
胡座をかいた俺の上に座る兄さんは、挿入された俺の1本の指に翻弄されている。
ゆるゆると入り口付近を円をかきながらなぞり、
必殺技を繰り出そうとする瞬間に指の付け根まで挿入する。
出し入れする卑猥な音に、兄さんの体がよじれる。
「あーあ。負けちゃった」
イージーモードなんてほとんど敵は攻撃してこないのに。
早く勝とうと焦った兄さんは自分にもダメージがくる一撃必殺を仕掛けて失敗して負ける。
虎視眈々と一撃だけを狙う兄さんが、あの日俺が寝ている隙に首を閉めていた兄さんに重なる。
「負けた罰に指を増やしてあげる」
「まっ!? ~~あぁっ」
最初のコメントを投稿しよう!