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「ゆ、び、ぐりぐり、やめ、」
「でも、気持ちいいだろ?」
「やめっ やっー!! あっ! あっ…あっ」
びくんびくんと数度痙攣すると、テーブルにとうとう倒れこんだ。
吐き出したものを兄さん自身に擦り付けながら上下に擦ると、少しきつそうに声を漏らす。
はぁはぁと荒い息づかいの後、虚ろな目でテレビを見る。
ゲームオーバー。
時間切れのためにこちらが負け。
「あーあ。指3本になっちゃうか」
「ま、って。頼む、休憩……」
息も切れ切れな悲痛な声に、気分が良くなる。
俺に翻弄されて、俺に乱れて、俺で恐怖を満たしてる。
兄さんの中を俺が支配しているんだ。
「じゃあ、キスして?」
「わ、わかったから……」
体を繋げてしまった今、俺とするキスぐらい我慢できるらしい。
指は抜いてやらないから、力無く机から起き上がった兄さんは後ろの俺の方へ倒れ込みながらやや振り返る形で顔を近づけてくる。
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