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「……何で？」
「――食べたくない、から。完全に良くなるまで栄養剤とかゼリーで良い」
そう言いつつ画面を見るけれど明らかに震えている。
「俺が作ったのは食べたくないの？」
「――食欲がないだけだ。本当なんだ」
じゃあなんでゲームなんかで賭けるんだよ。
俺が兄さんに酷い事ばかりしてるから意趣返し？
そう言えば、おにぎり作った時も壁に投げつけて食べてなかったよね。
無理矢理体を受け入れさせても、拒絶したくて堪らない？
俺だって、熱が出ている間は酷い事なんてしなかっただろ。
我慢してやってたのに。
優しくしてやりたいのに、兄さんが拒絶するんだから。
「あっそ。じゃあ兄さんが三連勝したらね。三連勝するまでずっと付き合ってあげるよ」
「お前は？」
「１回勝つ毎にキスする。てかあんま負けてたら、俺キスだけじゃ満足できなくなるからね」
そう冷たく言うと、ひゅっと兄さんの喉が鳴る。
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