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「蓮さん」
「ん？」
「あの子……倉本さんは？」
「さぁ？」
「さぁ？って、知らないの？」
「知らねぇ？今回の件の処理は全部ケンに任せている」
「そっか」
あの子がどうなったのか。
ちょっとだけ気になった私はケンさんに聞きに行こうかと思い辺りを見渡す。
だけど――
「やめとけ」
「え？」
「ケンに聞きに行こうとか思ってんだろ？」
「う……うん」
「聞かない方がいい」
「なんで？」
「聞いたら後悔する」
「後悔？」
「あぁ。理由は何であれ、これだけの騒動の原因を作ったんだから、ケンはあの女にそれなりにケジメを取らせなきゃいけない」
「ケジメ？」
「そのケジメが軽いのか重いのか、それを判断するのは俺たちじゃない。チームのトップであるケンだ」
「……」
「ただ1つ言えるのは、あの女は運が良かったってことだけだ」
「運が良かった？」
「このイベントはB―BRANDのイベントだ。だから俺はケンに全ての責任と始末を譲った」
「それって……」
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