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素晴らしいくらいに簡潔にまとめてあり、わかりやすいことこの上ない。
「次に班編成についてだ。もう知ってるかもしれないが第4から第13騎士団から選んで部隊を作る。好きなやつを連れてこい、上限は10人まで、期限は明後日の正午までだ。ここまでで質問あるか?」
隣の同期が咳払いをする。
「ユースティアのためになる任務とはどんなことを行えばよろしいのでしょうか?」
「子供じゃないんだから自分で考えな」
隣の同期は面食らったようで口をパクパクしている。
「それと報酬は報告書を提出した後に私と副団長が評価して相応に払う。他の騎士団と違ってきっちり仕事しないと報酬はやらないし、評価が低いとその分だけ額が下がる」
「任務中、国外で行方不明になったらどうなるんですかね?」
団長はため息をつく。
「一年以上未帰還だと行方不明、二年目以降は死亡扱いだ、捜索隊の派遣はないからな。今のうちに遺書書いとけ」
隣の同期は苦笑いだ。さっきから表情がコロコロ変わって面白いな。
「一通りは良さそうだな、次は副団長でも紹介するか。着いてき…」
そこまで言ったところでドアがノックされた。
不機嫌そうな顔で、どうぞと促す。
ガチャリと戸が開くと同時に
「ステラさーん、報告書のチェック終わりましたよー」
と声が聞こえてきた。
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