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人は戦う。
かつては獣と、魔物と。
少し時が経ち、自分の力に溺れた人々は神に戦いを挑む。
そして勝ち、世界の頂点となった人。それは戦いの終わらない世界の始まりだったのかもしれない。
戦う相手がいなくなった人は、愚かにも同族で争うようになる。
戦いは長く長く続いた。そしてこれからも続いていく。
そんな戦乱の中、世界に小さな木が生まれた。それは人が争っている間に急速に育っていく。そして育ちきり、これ以上の成長がみられなくなった時、人の体に変化が起きた。
突如として魔法が使えるようになったのだ。それは人に新たな力、つまり武器を与えたようなものだった。
戦乱は激化した、あっという間に。
滅ぼした魔物も蘇り、人は戦いに明け暮れる。
戦うたびに人は強くなった。それは底なしの可能性のように。
武器も進化し、より効率的に、効果的に対象を仕留めれるようになった。
そして何より知能が、感情が最も成長した。
それは人に一時的に抑制をもたらした。
人は問う「なぜ人は人と戦うのか?」と、
人は答えた「それは人だからだ」
それは理由になってはいないが、何故か人は納得してしまった。
そして再び人は人と戦う。
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