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「第12騎士団から選抜された場合、そちらを優先する。早めに来いよロイド」
…スレイグのこういう気遣いは本当にありがたい。
俺が入隊しようとしている第12騎士団はかなり特殊な編成方法だ。
それは第4から第13騎士団までの騎士を自分自身で選抜し、計3人以上、10人以下の部隊を構成するというものだ。
つまりスレイグとまた相棒として組めるというわけだ、第13騎士団の団長さんには悪いが。
「サンキューな、班編成になったら真っ先に迎えにいくよ」
「分かった」
短く返事をしたスレイグと別れる。
ほんと持つべきものはいつの時代も良き友だな。
さて、隊舎に向かうとするか。
俺は歩きながら班編成のことを考えていた。
やはり人数は5人前後がいい気がするな。多ければその分だけ部隊の機動力が下がるからだ。
とりあえず俺とスレイグで2人、あと3人をどうしようか…。
国外活動したいからな、家事やらなんやら、いろんなことに精通した人が欲しい。
やっぱり第11騎士団、もとい支援隊から一人引っこ抜くか。
それと旅には怪我や病気は付き物だから第10騎士団、救護隊からも一人だな。
あと一人は…、どうしよう。
万が一戦闘が起きても、ユースティア王国一の武力を誇る第13騎士団からスカウトされるスレイグがいるしなぁ。
まぁ適当に見て回って、良さそうな奴がいたら捕まえよう。いなかった時は四人でだな。
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