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余談だがユースティア王国には現在、13の騎士団が存在する。
どの騎士団にもそれぞれ特色がある。
まず、第1騎士団。
この隊は王族、王城を守ることだけに特化している。その性質ゆえに近衛隊と呼ばれることも多い。
第2騎士団と第3騎士団。
彼らは王都を守るためだけの部隊だ。第2は重装、第3は軽装というぐあいに分けられている。
第4、第5騎士団。
馬を巧みに操る騎兵隊。彼らはユースティア王国の花形部隊とも言える優秀な隊だ。ユースティア王国の騎士と言えば他国はこの部隊を最初に想像するだろう。この騎士団も第4は重装、第5が軽装と分けられる。
第6、第7騎士団。
彼らは歩兵隊だ。主に城塞や砦などの防衛を得意とした部隊だ。無論、騎兵隊に機動力は劣るが、侵攻が苦手というわけではない。これもまた第6が重装、第7が軽装に分けられる。
第8騎士団。
彼らは特装隊などとも呼ばれている。剣、槍以外の武器の扱いに秀ているのが所以である。戦闘に特化し、実力をもって証明しているために鎧などの武装に規制はない。
第9騎士団。
この隊は魔術隊などと呼ばれているが、現在部隊として機能はしていない。理由としては、長年ユースティアは魔術を軽視していたためそれらの知識が皆無なのだ。だから現在、魔術研究が盛んな隣国シックザール連邦に留学しに行っていて当分は帰って来ないらしい。
第10騎士団。
医療、救護に特化した通称救護隊。医療品、薬草などに精通し、怪我人、病人を救う部隊だ。実績は凄まじく、この部隊を導入した翌年の死亡率は一気に60%も減ったのだ。騎士も民も救う姿は国内外で評価の高い部隊である。
第11騎士団。
支援隊と呼ばれる部隊だ。文字通り各騎士団の支援を行う。補給物資の輸送、騎士達の食事作り、砦の修復、街道整備に馬の世話まで、その仕事は多岐にわたる。これもユースティアが軽視してきた問題を解消するための、あくまで一時的な部隊だったのだが、他の騎士団からの根強い支持により現在に至る。しかし、進んで雑用を行う者は少ないのは当たり前で徐々に入隊人数が少なくなっているのが現状である。
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