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「あ、そうなんですネ? ふ~ん。
純一さんの方は、幾つかの作品のシリーズなんですネ。具体的には、どんな感じの方なのですか?」
加奈は顎に人差し指を当てて、考えるようにして聞き、続けて桧垣の方を見る。
「桧垣さんは、警察の人なんですネ? CSIみたいな感じ? なのかなぁ~?」
海外ドラマのイメージしか無い加奈は、かなり適当な事を言ってみるが腕組みをして少し考えてみる。
その一方で、純一の表情はなぜか暗い。
「まあ……なんというか、シリーズ後半からメインストーリーにも関わってくる『ウイルス』に振り回される人です。
おかげでゲスト出演した作品のほうでは死人がバタバタと。
しかもその『ウイルス』のおかげであり得ないほどの高速移動ができるようになったと考えると……皮肉なもんだよ」
「設定上の話なんですが、まあ、そんな感じですね。これまでも数多の事件に関わってきました。
作中で担当したものは、結果的にとんでもない結果になりましたが……。
あ、すいません、皆さんどうぞ」
それをよそに、備えつけの冷蔵庫からお茶を取り出す桧垣。
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