第1章

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閉じている瞼を縁取る睫は、睫エクステやマスカラなど一切手を加えていないにもかかわらず、長くて多い。 小さめの顔。 形の良い鼻。 色気を感じる唇。 付き合い始めてすぐの頃は、あどけなさとその純粋さに魅了された。 だけど高校を卒業した今、美桜はあの頃より年齢を重ねそれに比例するかのように少女から大人の女に変わっていく。 子どもでもなく 大人でもない ちょうどその中間にいる美桜には 純粋さと色気が入り混じり、より一層魅力が増したような気がする。 女として成長する美桜を嬉しく思う反面ずっと部屋の中に閉じ込めていたい衝動に駆られる時がある。 他の男の目に触れさせたくない。 そう考えてしまう自分におれは苦笑する。 いつになったら俺は美桜に対して余裕が出るのだろう?
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