2027人が本棚に入れています
本棚に追加
◆◆◆◆◆
「お腹いっぱい」
食事を終えた私は、座椅子の背凭れに身体を預けた。
「珍しく、よく食ったな」
蓮さんが驚くぐらい私は食べたらしい。
「だって、残したら悪いし」
「そうだな」
自分で料理を作る様になって、改めてそう思うようになった。
「もう、しばらくはご飯を食べなくてもいいような気がする」
「なに言ってんだ? そんな訳ねぇーだろ」
蓮さんが苦笑するけど
「だってそのくらいお腹いっぱいなんだもん」
それは私の本心だった。
「時間が経てば、また腹は減る」
「……」
「それに明日の朝も準備してくれるぞ」
「……」
「朝だけじゃない。 連泊するから明日の夜も、明後日の朝の食事の準備もしてくれる」
最初のコメントを投稿しよう!