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「どこから転入してきたの??」
晴れて(?)Aクラスとなった俺は、放課後、クラスメイトから質問攻めにあっていた。
「属性は何!?」「使い魔はいる??見せて!!」「得意な実技は??」「どの辺りに住んでるの??」
興味津々で机の周りを取り囲み矢継ぎ早に質問を投げる。俺はただ、相槌をうっていた。
途中から覚えてないが、気がついたら質問の嵐が止んでいたので帰ろうとすると声がする。
「はいは~い、ベイビーちゃ~んたち。」
俺の机の周りにいた人だかりが、一瞬で道を開けた。
というよりは、避けた…ように見えた。
一番奥にドヤ顔で立っていた背の低い男は、オールバックの金髪で、どこか見たことのある容姿をしている。
「君~、僕の側近になることを許可しちゃうよ~!」
側近らしき2人組が、バラの花弁をまいている。バラのシャワーの中をタップダンスでもするように俺に近づいてきた。
「だって僕は美しいだろう~?
美しい僕の傍には、美しいもの集まるんだ~。」
なぜ皆が素直に、道を開けたのかがよく分かった。
「わかるだろう?君も僕のそばに居れることが光栄で堪らないだろう~?」
「遠慮させていただきます。」
横からすり抜けようとしても、すぐに目の前に現れる。
「いいんだよ~僕の美しさに脅えなくて。
ああ、なんて罪なんだ。
僕が美しすぎるあまりに…!」
なるほど、これは厄介。
今度は静かに、教室の扉を開けて廊下に出る。振り向くと、奴はまだ教室の中で何かを叫んでいた。
…ああ、なんて美しい…僕?
…教室の外で待機していたリュウと共に、学園をあとにした。
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