第2章

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~ギルマスside~ 「南の海上についても、特に異常はありませんでした。またーーーーー……」 “世界の意志”が中心となり進められていた2週間に1度の皇帝会議。消息を絶った今でも、それは当たり前のように続けられている。そして、会議室の王座は空いたまま、皆が帰りを待っている。 「えー北の森で異常気象が起きているようです。 現在その原因を調査中で、分かり次第、通達いたしますわ。 報告は以上です。」 全員の報告が終わり、解散することになった。次回は、炎帝の報告にある異常気象の調査を待ってからということで、時間をずらしての開催予定となった。 「えー、次回の皇帝会議の開催時間だがーー…ッ!?」 悪寒がするような、膨大な量の魔力。それはこの部屋のすぐ隣からだった。咄嗟に身構える。 ーーーガッシャーーーーーーガシャガシャ 結界の壊れる音…!?廊下へ出ると、突如として立っていられないほどの揺れが、体を襲う。 バリバリバリッーー何かが、捻り潰されるような音がした。 ~ギルマスside end~
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