第2章

10/14

51人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
~雷帝side~ あの方が姿を消して20年――― 国が総力を挙げ探すも叶わず、僅かな痕跡ですら、見つけることが出来なかった。 皇帝会議は、この世界を守ることが、私達に出来るせめてもの恩返しだと考えたギルマスと皇帝が自主的に続けている。約1時間の会議を終え、ギルマスが次回の開催時刻を告げようとした。 「えー、次回の皇帝会議だが、時間を…ッ」 っ!!!! 爆発するように、突然現れた膨大な魔力。 すぐにギルドの建物の全体へと結界をかけると、他の皇帝も動いていた。 ガッシャーガシャガシャガシャーーーー 私が張った結界が……破られた。あまりのことに思わずゾッとする。…誰が… 直後、大きな揺れが建物を襲う。 バリバリバリッ 「っ!!!!!」 私たちが皇帝会議をしていたすぐ隣からだった。駆け出して廊下へと出る。 隣の部屋がーーーー無くなっていた。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加