第2章

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ギルマスが静かに指示を出す。 「…至急、7騎士を招集しなさい。私は国王に連絡をとる。」 「「承知いたしました。」」 転移で皆がいなくなり、最後に私が残った。 ギルマスは壊れた扉の破片を手に取り、しゃがみこんでいる。フードで表情は見えないが、きっと、それを見つめているのだろう。 「ギルマス…。」 「君も、行きなさい。」 立ち上がり、ギルマスは私の横を通り過ぎた。転移する瞬間に、振り返り見たギルマスの背中は、 泣いているようだった。 ~雷帝side end~
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