第3章

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足元に魔法陣が展開された次の瞬間、クラスの全員がバラバラに森へと飛ばされた。そして、かなり適当に飛ばしたらしく、落ちた先が底無し沼の者もいた。 「なんでもありなんだな…。」 記憶が正しければ、ここはギルドランクDから立ち入りが許可される中堅向けの森だ。いくら優秀とはいえ、まだ2年。Fランクにも満たない生徒たちばかりだろう。 魔物に怪我を負わされたり、慣れない環境に慌て、魔法を乱発した結果、魔力切れになりかけたりして、安全装置が反応し、学園に転移される。 転移の際には青い光が空に上り、一瞬体が浮いてから消える。普段なら何も思わない転移も、今回は、少し薄気味悪い。血まみれの者や、息絶え絶えの者が次々と一瞬宙に浮き、青い光に包まれ消えていく。 「…さて、どう時間を潰そうか…」
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