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いやいやいや?
なんか戦闘始まったのは分かったが、どんどん近づいてくるな。
「どうやら例の少年のようですね。」
リュウは洞窟の入り口に立ち、外を見る。
「力を隠しているようでしたので、恐らくグループから引き離して戦うつもりでしょう。」
「うーん、5秒後に来るね。」
「いかがいたしますか?」
上を指さす。
「承知いたしました。」
シュン
リュウの転移で上空へと移り、様子を見ることにした。
もちろん、結界で他からは姿が見えないようにしてある。
俺たちが移動した2秒後、数えだしてからきっかり5秒後に、少年は音もなく洞窟へと滑り込んでいった。
すると少し遅れて魔物の群れが後を追い、洞窟へと入る。
洞窟内から眩い光が洩れ、辺りが照らされたかと思えば、少年だけが洞窟から歩いて出てきた。
「ネーム持ちなら余裕だね。」
「そのようですね。」
少年から目を離し、洞窟の奥で感じる気配を睨む。
んーーーなぜだ。
「どうして洞窟に黒の切れ目があるんだ?
さっきまで無かったはずだが…。」
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