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「まあ、あいつなら倒せるか。」
大きく伸びをしながらリュウのほうを向いたが、リュウは眉間にしわを寄せ、黙りこくっている。
「どうした?」
「…恐らく…あの少年に倒すことはできません。」
「どういうことだ?魔物は全部Dランクだったはずだが?」
「今、混ざり合っているものは、SSにはならないと思いますが…Sはありそうですね。」
「そんな変化聞いたことないぞ…?
DランクがS?
上手く混ざってBランクじゃないのか?」
「大変申し上げにくいのですが…
群れの中に“大戦の落とし物”を拾った魔物がいたようです。」
思わず歯ぎしりをした。
こんなところにまだ、残っていたのか。
もしSSならネーム持ち1人と互角、またはそれ以上。
そして“大戦の落とし物”が関われば、それは俺の管轄だ。
幸いにも、魔物はまだ完成していなかった。
少年を見ると、洞窟を出てすぐの場所で休んでいる。
今は気がついていないが、これは、まずい。
少年に気がつかれないよう、静かに洞窟と少年の間に結界を張ろうとしたが、遅かった。
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