第3章

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森のあちこちで、一斉に青い光が空へと立ち上る。 リュウが安全装置を起動させたようだった。 少年は魔物の元へ辿り着いたようだが、まだ交戦はしていない。 もうすぐ魔物も完成してしまうが、この調子なら全てが上手くいきそうだ。 作業を終えたリュウが俺の元へ戻ってきた。 「学園側はもう動き出すようですね。」 しかし、教師が転移してくることはなかった。 というか、まあ、出来ないよな。 順調に進むと思えた物事が、数分後には笑いながら “思い通りにさせるものか” と、こうして俺の前へと崩れてみせる。 全く理不尽な世の中、嫌いではないが、好きでもない。 仕方あるまい、と右手を顎に、左手を腰に当て、如何にも考えているようなポーズをとってみる。 それでもやはり浮かばない。 リュウと目を合わせて、首を傾げた。 「…あいつ、何がしたいんだ?」 ーーーー森全体に、結界を張るなんて。
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