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目が覚めると、そこは見覚えのある天井。
「ぁ……れ………?」
頭を上げて、ベッドの周りを見渡すと、ピンクの壁紙に真っ白なタンス、お気に入りのクマのぬいぐるみもしっかりソファに飾られていた。
少女は再び枕に頭を沈め、大きなため息をつきました。
「…夢ね。」
痛んだはずの手首を摩りますが、夢に見た複雑な模様など浮かびません。
「こんなにリアルなのは、初めてだわ……。」
未だにドキドキが止まらない胸。
事情は分からないけれど、本当に体験したようだった……。
それに、夢の中で私が使っていた月の葉-ルフォリア-という言葉、聞き覚えが……。
なんだったんだ、ろう…。
再び少女は夢の中へと落ちていった。
~謎の少女 side end~
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