第2章

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目を開けると、真っ白で無機質な天井が目に入る。 「おはようございます、シオン様。」 フー、長く息を吐き、ベッドから降りる。 今日から、人間の世界で有数の学園へ入学することにした。 着なれない制服を身につけて、鏡の前へ立つ。 「リュウ、お願い。」 「かしこまりました。」 手のひらを俺に向け、リュウが小さく何かを呟くと、自分の中の魔力が消えていくのが分かった。 「防御魔法も、かけさせていただきました!」 満足そうに微笑まれたが、過保護すぎやしないか…? 思わず、心の声が漏れる。 「学園は、戦場なのか…?」 リュウはノリノリだ。 「さあ、まいりましょう!」 パチンーーリュウが指を鳴らすと同時に、視界が暗転した。
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