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「まさか、本当に人外じゃったとは…。」
校長は顎を摩りながら続ける。
「あまりにも綺麗な魔力を纏っていたからの。
少し気になってしもうて、ホホホ。」
チッーー「このジジィ、かまかけやがったのか。」
「こら、リュウ。威嚇をやめなさい。
そして正確に言えば、彼は使い魔ではありません。
僕は彼と契約をしていませんから。」
「な!?」
咄嗟に魔力錬成をし、攻撃を仕掛けようとする校長。いやいや、ちょっとたんま。
「大丈夫です!」
説明になっていないが、とりあえず魔力放射は防げた。
「彼は決して私達に危害を加えません。契約はしていませんが、彼は自らの魔力でここに留まっています。」
「魔力供給をしてないじゃと…?」
「僕は盲魔で、魔力を供給することは出来ません。そのため、彼は身体を維持するために常に莫大な魔力を消費します。この様な状況では暴れるどころか、身体の維持だけでも大変なのです。」
そう、この世界では使い魔が留まるために魔力供給は必須なのだ。
「……なるほど。理解はできるのう。」
しばらく沈黙した後に、校長はこう言った。
「人型の形態をとれる上位魔物、それも契約していない。本当に彼は信頼に足るのかね?」
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