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シオンが殺気立ちながら、叫ぶ。
「俺がシオン様に危害加えるわけないだろ!!それに加えられるわけもねえ!」
「それは、どういう意味じ 」バキィィイイイバリバリバリバリ
背後から強烈な物音がして振り向くと、黒髪の筋肉質な男が手にドアノブを持って立っていた。
背後には、人型にくり抜かれたドアがある。
状況が理解し難く、眉間にシワを寄せて凝視していると、その人は耳が千切れるような声量で話しかけてきた。
「お前が編入生か!!!!
よろしくな、俺は担任のゲン・スミスだ!!!!」
「…あーーー……シオン・バトラーで、す。
よろしくお願いします。」
とりあえず、挨拶をした。
「もう時間になっても来ないから迎えに来ちまったよ!よろしくなっ!」
そう言って俺の手を引き、校長室を出ていこうとする筋肉質な男、ゲン・スミス。
「行くぞ!!!校長!!!失礼しました!!」
ポカンとこちらを眺める校長、に気が付かないゲン・スミス。又の名を脳筋……。
手を掴まれながら遠ざかる校長室を、悩ましく見つめていた。
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