第2章

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シオンが殺気立ちながら、叫ぶ。 「俺がシオン様に危害加えるわけないだろ!!それに加えられるわけもねえ!」 「それは、どういう意味じ 」バキィィイイイバリバリバリバリ 背後から強烈な物音がして振り向くと、黒髪の筋肉質な男が手にドアノブを持って立っていた。 背後には、人型にくり抜かれたドアがある。 状況が理解し難く、眉間にシワを寄せて凝視していると、その人は耳が千切れるような声量で話しかけてきた。 「お前が編入生か!!!! よろしくな、俺は担任のゲン・スミスだ!!!!」 「…あーーー……シオン・バトラーで、す。 よろしくお願いします。」 とりあえず、挨拶をした。 「もう時間になっても来ないから迎えに来ちまったよ!よろしくなっ!」 そう言って俺の手を引き、校長室を出ていこうとする筋肉質な男、ゲン・スミス。 「行くぞ!!!校長!!!失礼しました!!」 ポカンとこちらを眺める校長、に気が付かないゲン・スミス。又の名を脳筋……。 手を掴まれながら遠ざかる校長室を、悩ましく見つめていた。
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