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瑠璃と奏の入学前を考えてみた。
たぶん、瑠璃は小学校からお嬢様学校に入学していたのだと思う。
周りはおっとりしているような子が多く、たぶんそこでいじめられるような展開にはならなかった。
ただ、保育園の時の友達に嫌われたり、男の子にいじめられたりが怖くて、トラウマで、最低限の接触しかできなかったのだと思います。
仮に長く接触するときは泣きそうになったり、逃げ出したり。だから皆、遠目で見守ってたんじゃないかな。ちょっと如月さん苦手ーって人も少しはいただろうけど。
見守られてることなんて、下ばかり見ている瑠璃には気づけないし、あの時は毎日本を読んだり、奏と過ごすことが楽しくて仕方なかったのでしょう。周りに気付けなかったから、瑠璃は孤立したままだったのかな。
ちょっとこのエピソード考えながら、「撫子の君」とか裏であだ名つけられながら、皆可愛いとか保護者的な感じで見守っていたなら面白いなって思ってました。フィクションだからこの設定もありでしょう←
奏は最初は学校のこと聞いていただろうけど、すぐにあまり言いたがらない瑠璃に気づいていうのをやめた。
だから、自分が経験してきた楽しいこととか面白いこと、聞いた噂など話して聞かせたんじゃないかな。
彼女を作り始めたのは中学に上がってから。その間奏と離れる時間が少し増えた瑠璃は今後の自分のことを少しづつ考え始めたのかな。
「このまま、奏兄様みたいに楽しい学校生活送らないのかな」とか、「女の人もだけど男の人も苦手のまま逃げ出していていいのかな」とかね。
瑠璃が中学3年になって進路を選ぶときそのまま進学するか、奏のいる学校を選ぶか迷っている事に奏気づいたんだろうな。空気だけは読める男だから。
「瑠璃は、何がしたい?」
「・・・・」
「俺んとこ、来るか?うちの学校すっげーマンモス高だけどさ、面白いやついっぱいいるんだ。きっと瑠璃も馴染めるさ。もちろん、俺だってサポートしてやるし」
「で、でも・・・」
「別に、今の学校でもその気になれば友達だって、やりたいことだって出来るよ。選びたい方を選べばいい。でもさ、俺、瑠璃と同じ学校だったら、楽しいだろうなーって思うんだ」
たぶんこの一言で陥落したんじゃないかな。
「私も奏兄様と一緒がいいです…」
って泣き始めちゃうの。そこから色々反対されたり、心配されながらの入学でした。
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