第1回 ランドライヴのスアーク

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 どこかの空域にあって、どこかの小宇宙空間に存在する次元の彼方。  生命が住まう星々をランドワールドと呼ぶ。  生命が在る所、必ずしも現れるランドシーフマンと名の銀河超強盗チームが、星々の地上世界を強奪して、チームフラッグを立てるという。  ランドシーフマンを駆逐するがために、ランドライヴガーディアンチーム『ランドウィールダー』が結成された。  しかし、ライヴという『人類』を守るには、ライヴたちも、死守義務を果たさなければならなかった。  さて、今回訪れてきたランドシーフマンの目標星は、緑の大地世界『スイレイ』。  スイレイ人を守るために駆けつけたランドウィールダーの彼らは、人類とは掛け離れた種族、『マシンネオン』なのであった。  斯く言うランドシーフマンの奴等も同様、マシンネオンの種族。バトルが彼らの生活力になっていた。   ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  マシンネオンは、長距離砲鋼鉄武士の総称だと、ランドライヴの間では話題のネタになっていた。マシンネオンの出没しないランドワールドは、平和そのものだった。  緑の大地『スイレイ』のランドライヴの一角では、対ランドシーフマン抗争部隊が兵備を構え、常日頃から待機しているのだ。   スアーク・フタッセ。スイレイカウンターブレイブの戦闘スタッフである。二十一歳の若き青年で、ソードブレイブ隊隊長だ。  ソード副隊長のシファール・ロンメスは十九歳の美少女。ロンメス星首長の娘だった。 「フタッセ隊長、スイレイ星星首総会では、待機は無駄だと、先制かける議題が一人歩きしておりますが……」 「星の政治では、何の打開策にもならない。それは無視しておけ」 「でも……」  シファールがロンメス星首の娘だからという理由で返答したわけではなかった。先制は、自殺行為だと待ち構える方を選んだのだ。 「仮に鋼鉄の武士……マシンネオンが襲撃しかけたとしても、俺達スイレイカウンターブレイブが黙っちゃいない。政府のお偉方なんかの判断に従っていたんじゃ埒が明かないしな」 「隊長……私の父は、必ずしもスイレイの危機を救っていただけると……」
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