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忍びが後処理をする中、優真は小柄な少年の元に歩み寄った。
「君が最初に?」
「ちげぇよ!あいつが店番のねぇちゃん困らせるような事したから!」
「どんなこと?」
優しく聞くと少年は事の成り行きを話した。
「確かにいちゃもんつけて倍額請求、出来ないなら買われろ、は困らせるね…遊郭じゃねぇんだぞ」
ぼそりと呟くと少年が首を傾げたが気にしないで、と優真に言われ気にしないようにするも気になってしまうようだ。
「君、火の異能者…だよね?名前は?」
「…丙(ひのえ)」
少年、丙は優真の目を見ながら名前を言うと優真が覚えるように繰り返した。
「ねぇ丙、君が良かったらうちに来ないかい?」
「は?」
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