序章

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駅から学校へと続くわりと長い坂道を多くの学生がぞろぞろと歩いている。 その中に高校生となった佐山と前橋がいた。 あの「後ろに立つ少女」の事件から一年、 当時は少年探偵とか言われたりして時の人だったりもしたが今はそれを知る人も少ない。 「なんか面白いことはないか?」と最近聞き慣れた言葉を前橋は口にした。 「あったら、こんなに退屈そうな顔してねえよ。お前こそなんかねえのかよ。」と佐山。 あの時のメンバーで同じ学校に進んだ鈴本は今、 バスケ部に入り、朝練をしているため、あまり顔を合わせる事が少なくなった。 吉川と吉田は別の学校へと進学しているため月に数度しか顔を合わせてなかった。
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