三章

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「これ以上、 この件に首を突っ込まないこと!いいな!」 職員室中に響きわたる怒声に佐山は首をすくめた。 下里先生の事件を独自に調査していたことがばれて担任の先生に怒られてしまったのだ。 前橋、 鈴本も同様で三人は職員室を後にした。 「…どうしたもんかね。 」前橋がため息まじりで呟くと、 「学校の言うことを素直に聞くなんてらしくないじゃないか。 ばれなきゃいい。 …だろ?」 佐山の言葉に二人は笑顔で答えた。 三人は安藤と草野の身辺調査をすることにした。 あくまでも、 下里事件とは無関係を装おって… そして、 「そうだよ。 あいつは危ない奴なんだ!も、 もういいだろ?悪いことは言わない。 あいつとは関わらないほうがいいよ。 」 その生徒はそこまで言うと、 逃げるようにその場から去って行った。
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