銀の光る雫

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  「泣かないで」 涙を流すひかりの後ろから小さな声がしました。 振り返ると、銀色の月の小舟に乗った男の子が、ひかりを心配そうに見つめていました。 「あなたは誰?」 ひかりは驚いて言いました。 「僕はね、悲しみを拾ってるの」 男の子は静かに答えました。  
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