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駅からマンションまでは
私は翼さんの腕に手を回し
仲良く二人で歩いて帰った。
「翼さん‥‥？」
「なぁに」
「淳を好きだったって、
今もですか？」
「そうね～。もう良い思い出よ。
相手が小百合じゃなきゃ‥‥
アタシはまだ淳を好きだったかも
知れないわね」
「何ででしょう？」
「それはアタシにも分からないわ」
「はい」
「淳に未練は無いけれど
嫌いでも無いのよ。光と輝と
小百合のほうが大切になった
だけよ。アタシみたいなオトメン
は少ないと思うけど‥‥」
「はい？」
「アタシは幸せだわ。
ああ、言っとくけど‥‥性欲の
沸かない病気は多分、小百合
以外はまだダメだと思うわぁ」
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