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尋ねると、お姉ちゃんは困ったように微笑む。
「車に轢かれたんだって。薫、4日間眠ってたんだよ?」
4日間、か。
お姉ちゃんが、小さくため息を吐いた。
「お父さんもお母さんも酷いよね、仕事行っちゃうんだもん、薫の緊急事態だって言うのに」
医師から説明を聞いた後、両親は仕事があるらしく慌ただしく行ってしまった。
「お姉ちゃん…は、大学は?」
尋ねると、ニッコリとお姉ちゃんが微笑んだ。
「うん、もうちょっと経ったら、来てくれる人がいるから、わたしは行くよ」
「誰が来るの?」
自分の祖父母とかが登場するのかな。
その人のことも忘れてるんだろうから、ちょっとだけめんどくさいかもしれない。
「瞬くん。薫の彼氏」
出てきた言葉は、大分予想外だった。
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