第1章

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 「瞬くんも、わからない?」  少し首を傾けながら聞いてくるお姉ちゃん。  「うん…わかんない」  少なくとも、名前を聞いただけでは、全然。  もしかしたら、会ったら違うかもしれないけど。  「てゆかあの…瞬くん、も、学校じゃないの?」  あたしは、高校生なんでしょ?  きっと同じ高校生のはずで。  「そう。だけど、目が覚めたって連絡したら、来る、って言ってね。 アレじゃないかな、薫が事故に遭った時、一緒にいたのは瞬くんだったんだよね」  一緒にいたのが瞬くん?  ………デート中とか?  学校帰り、とか?  「あ、来た」
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