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しばらく歩いていると、『1-1』と書かれた札が着いてある教室の前に着いた
「レイスさん、『私が入って下さい』と言ったら入ってきて下さいね」
シャニさんはそう言うと教室に入っていった
「はい、皆さん。ちゃんと席についてますね。偉いですよ。ところで、貴方達も知っての通り、今日は転入生を紹介します。では入って下さい」
私は先生に言われた通り、その合図で教室に入った
私は扉を開けて教室の中に入った。
「じゃあ、レイスさん。自己紹介をしてくれるかな?」
「わかりました」
私はクラスの皆に向き直り、自己紹介を始めた
「はじめまして。私はレイス・エヴァンジールです。これからよろしくお願いします」
シンからマナーは学んでいる。その通りに私は挨拶をした
「じゃあレイスさん。貴方の席は、あの窓際の席だから」
私は、先生に言われた場所に向かい、椅子に腰かけた
「それと、あともうひとつ朗報があります。今日から副担任が来てくれる事になりました」
すると、皆がざわつき始めた。きっと、この事は、皆も知らなかったのだろう
「では、入ってきて下さい」
そして、入ってきたのは、私が最も知る人物だった。その人物とは…
「皆さん始めまして…いや、この中には俺の事を知ってるやつもいるのかな?
俺は、シン・スィエル。これから、よろしく」
そう、入ってきたのは、なんとシンだったのだ。私は、てっきり、学生としてこの学校に入るとつもりなのかと思っていた
「シン先生は、この学校を飛び級で卒業して、教員免許を取得。そして、自分の母校に配属されたんです。
私は、彼の事は良く知りませんが、この中には彼の事を知っている人もいることでしょう。貴方たちと年齢が一緒だからといっても彼は教員。ちゃんと先生として、接するようにして下さい。
では、一限目は私の授業の時間ですから、二人の質問の時間を設けます。質問したい人は、好きにして下さい。それでは」
シャニさんは、そう言うと、教室を出ていった。すると、私とシンに皆が押し寄せてきた
しかも、一ヶ所に私とシンを集めて
私達は、様々な質問に狼狽えていると、一人の生徒によって、その質問攻めは止められた
「皆落ち着け。二人とも困っているだろうが。質問は一人ずつ順番にしろ」
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