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「シン君久しぶりだな。もう何年ぶりだ?」
「二年と三ヶ月だ。久しぶりだな忍」
忍と呼ばれた男性は、シンと握手をしてそのあと、私に握手をを求めてきた
「オレは『九条 忍(くじょう しのぶ)。シンとは、まぁ友達だ。よろしくな」
「あ、よろしくお願いします」
私達は握手を交わした。その時九条に対して、少し疑問に思った事を口にした
「九条…君」
「忍と呼んでくれ」
「そう…じゃあ、忍。君のその右目につけてる『眼帯』は何?」
そう。忍の右目には、ドクロの様な刺繍が施された眼帯をつけ、さらに綺麗な黒色の髪の毛でその眼帯を隠していた
「ん?ああ、これか。これは、病気の後遺症でな、ちょいとグロい事になっているんだ」
忍は、特に嫌がる事も無く、淡々と語り始めた
「グロい事?どうなってるの?」
「簡単に言うと、白眼の部分が、充血している様に真っ赤なんだよ。多分、想像しているより、かなり酷いかもな」
私は、その言葉に納得した。私はとにかく、眼帯を何故しているのかが気になっていたからだ
「てか、俺の質問は良いんだよ。皆、一人ずつ順番に質問をするんだぞ」
すると、クラスの皆は、まるで何かのイベント事の時の行列を作っていた
そんな事しないで良いのに。真面目なのかな?
そして、自習という名目の質問時間は終了し、二限目の時間になった
勉強はシンから、頭に無理やり叩き込まれていたから、勉強には遅れる事は無かった
そして、二限目は終了し…三限目、四限目と、時間は進み、お昼休みの時間となった
クラスの皆が一緒に食べようと誘ってきてくれたが、私はシンに『食堂で待ってる』と、ついさっき言われた為、今回は断る事にした
私は、教室を出ると、学校内の地図を見ながら食堂に向かっていた
簡単に言うと、迷ってしまった。
「えっと、ここが三階で、食堂は一階
に…うーん…地図見ても分からないよ」
地図なんて物は初めて見る為、どうやって見たら良いか、まったく分からない
私が地図に対して、ちぐはぐしていると、後ろから、声をかけられた
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