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私はただ、何かをするわけでも無く、ただ寝転がって天井をし見ていた。
さっきの女の子が近づいて来て私に話しかけてきた
「お姉ちゃん。ここはどこなの?」
あどけない声でそんな事を聞いてきた。私は黙々と話す
「さぁね。何かの建物の地下牢みたいだけど」
私が答えると、女の子は、また質問をしてきた。
「お姉ちゃんの目はなんで、そんなにキレイなの?」
そんな極々普通の質問をしてきた
「そんなの、私が知りたいわよ」
ふて腐れながら私は答えた。するとなぜか、少女がずっと私を見ている事に気がついた
「なに?」
「お姉ちゃんの声って、凄く綺麗だね!おめめも凄くキレイだし、まるで天使さんみたい!」
女の子は瞳を凄く輝かせて無邪気に私を褒めてくれた
少し呆気に取られたものの、女の子に何を言ってやれば良いか分からず、とりあえず『…ありがとうね』と答えた。
私は女の子の頭をなでなでしてあげると、無邪気な笑顔を私に見せてくれた
すると女の子は私の膝に座ってきた。別に嫌では無かったため、そのままでいることにした
そんな、少しの幸せな時間を過ごしていると、この場の皆が驚愕する出来事が起きた。
それは…天井が崩れた。いや、正確には壊されたと言うべきか。そんな訳の分からない事が起きた。
皆が呆気に取られていると、土煙が舞っている中から男性の声が聞こえてきた
「ふぅ…なんとか侵入する事が出来たな…」
土煙が収まってきて、男の姿が見えてきた
男は少し息を吸い込むと言葉を発した
「さて、これから奴隷になりそうな方々。俺は、あんた達を助けに来ました」
男はそう言うと、笑って見せた。きっと、敵ではないと表現したいのだろう
「それでは皆さん。帰る場所がある人は手を挙げてくださいな」
すると、私と膝に座っている女の子意外は皆、挙手していた
「よし。そんじゃ手をあげた人らは、このハシゴを使って外に出て下さい」
男は穴の空いた天井を指差しながら言った。天井には、いつの間にかハシゴが下ろされていた
男は牢屋の鍵を開けると、鉄の扉を開けた。それと同時に皆が歓喜しながら外に出てハシゴを登っていく。そして、一人、また一人と外に出ていき、私と女の子と謎の男意外、牢屋には居なくなった
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