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「それじゃ、話の続きをするとしようか。まず、君の身元は僕のこの城で一緒に住むことなってるけど…大丈夫?」
「…別に問題は無い。あと、この子も一緒に住んでも良いでしょ?」
「もちろん良いさ。それじゃあ、シン。二人を部屋に連れて行ってくれるかな?」
「了解です。二人とも、俺についてきてくれ」
私たちはシンの後を、追って王室を出た
王室を出て歩き始めシンは一つの部屋の前で立ち止まった
「ここがお前らの部屋だ。何か困った事があったら、俺に言ってくれ。俺の部屋は隣だから。それじゃ」
シンは言いたい事を言うと、さっさと自分の部屋に入っていった
「私達も部屋に入ろっか」
「うん!」
部屋の扉を開けると、目の前に広がった光景に少し驚愕した。二人で住むには広すぎると思う程に広い部屋だった
ベッドがあるし、窓も、更にはお風呂場まであった
「うわー!ひっろーい!」
女の子は、走りだしてベッドにダイブした
「すごーい!ふわふわ!」
女の子は凄く嬉しそうに、無邪気に笑っていた
まるで、新しいオモチャを貰って喜んでいる子供という感じだ
「お姉ちゃん!一緒にお風呂に入ろ!」
気がつくと、女の子は風呂場に入っていった
「待って。すぐ行く」
その後、私達はお風呂に入った後、すぐに眠気に襲われた為に、ベッドに潜り込んだ
不意に時計を見ると、もう夜の9時過ぎだった
そして、私達は深い眠りにつく
私は、夢の世界に入る瞬間に幸福を感じた。姉妹というものはこういうものなのだろうか。家族なんてものに価値を見いだせなかった私に、家族が出来たのかもしれない
――プロローグ――end
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