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あの出来事から一ヶ月。私の事も色々分かった事がある
まだ、分からない事の方が多いが、分かった事を振り返ってみよう
まず、私が赤い目をしているのか、それは、どうやら、神様の生まれ変わりだそうだ。いきなりで驚いた?私も驚いたよ
私が生まれるかなり前の話
日本神話で登場する建須佐乃男命…つまり、スサノオが高天原から追放されて千年。
スサノオは、もう、息絶えようとしていた。なぜか、それは高天原から追放されるという事は、天照大神(アマテラス)の加護が無くなるという事だ
高天原の神はほとんどがアマテラスの加護があって生きている様なものだ
スサノオはアマテラスの弟。だから、アマテラスとどこか似た力を持っていたようだ。そのため千年も生き延びていた
だが、その力も無くなりだし、スサノオの命も尽きようとしていた
しかし、
生きる事に執着が出てしまい、スサノオは最後の賭けに出た
スサノオは残った神の力を全て使い、人間に転生しようとしたが、完璧な復活が出来ずに、その結果、私の赤い目として私という体に寄生する形に転生してしまったらしい。つまり、私の中にはスサノオが居るという事だ。この白い髪も、その影響らしい
現在分かっているのはここまで。まだ分からない事の方が多いが、今はここまで分かっただけ良しとしよう。
話を戻すとしよう
今、私達がどんな生活をしているか、それは
「魔法の練習?」土曜日の朝にシンがそんな事を言ってきた
「ああ。魔法を覚えておいて、損は無いだろ?」
「だろうけど、私はどうでも良い」
「ダメだ。強制的に覚えてもらう」
シンはそう言うと、私の手をとり、私を無理やり外に出された
その状態で数分後、広々とした部屋に着いた。例えるなら、体育館並の広さだ
「さて、今から魔法の練習を始める。その前に脱いでくれ」
…………はっ?脱ぐ??
私は、腕を胸に置き「まさかっ!?」と言ってみた。王がこういう時はこうしろって言ってたし
「あっ……ゴメン。言葉足らずで…上着だけで良いから」
「…理由は?」
私はジト目でシンに問いかける
「レイスの潜在能力を見たいんだ。俺の魔法は『アーカイブ』と言って、この魔法は対象者の身体的能力、潜在能力、何の魔法に適しているか等の情報が分かるんだ。俺の知識外の事は、分からないがな」
「…まぁ、そういう事なら」
私は上着を脱ぎ、そのまま待機する
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