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「アーカイブ、魔法術式解放。起動シークエンスに入る。情報整理をした後、その情報を我が記憶へ。アーカイブ…発動!」
すると、シンを中心に『何か』が広がっていく。その『何か』は、私も包み、そして消滅した
「シン、今のはなに?」
私は疑問になった事をシンに問いかける
「今のは、『魔方陣』と言うものだ。魔法の一種で広範囲魔法や特殊な魔法を容易に使える様になる技術だ。そして、今のはお前の情報を見たんだよ」
「な…なるほど…」
一様理解は出来た。この城の図書室で魔法関連の本は読み漁った
ついでに文字の読み方の練習も出来たし
「まぁ、そういうのはまた教える。それでレイス、君の魔法の事や、潜在能力、身体能力等が分かった」
シンの顔が少し真剣な顔になった。ほとんどが無表情な為か、少し怖い感じがした
「まぁ…予想通りといえば予想通りなんだが、残念と言えば残念な結果だったな…」
シンは顔を少し渋らせた。もしかして、私、酷い結果だったのかな?
「単刀直入に言うと、お前は普通の魔法は使えない」
「えっ…どういう事?流石に泣くよ?私」
冗談を少し言ってみた。シンはやはり、顔を渋らせたままだ
「大丈夫だ。この結果は予想通りだった。何から話すべきか…そうだな。レイス、君は魔法の元になった物が何か、知ってるか?」
「確か…神様だったよね?本で見た」
「そう。なら少し話を進めよう。まず、俺達人間が魔法を使える様になったのは、今から、たった数百年前の話なんだが、その訳が、神がこの世界の戦争を止めようとした事から始まった…」
シンはスラスラと、まるで、機械の様に喋りだした
数百年前、俺達人間は、魔法をまだ知らなかった。
だが、魔法の変わりに、化学という物が存在した。今でもたまに見かけるが、魔法の存在が強烈で、その力を潜めていった。
話を戻そう。魔法が存在しなかった時、その化学が世界を回していた。そして、戦争も科学の一つの戦車、銃、核爆弾………そういった物で戦争をしていた
そして、一人の神が、その戦争を止めようとした。しかし、現世に簡単に交わってはいけないという、神の掟があった
その掟を破らずに、戦争を止めれるか、その神は考えた。そして、考えた結果が、『自分の力を人間に使える様にする』事だった。
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