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ガキィン…
金属同士が思い切りぶつかったような音がしてハサミが止まった。
「潔いのは良いけど、諦めるのはまだ早いよ!」
銀色の長い髪をたなびかせた日本人離れした美貌の女性が剣でリーパーのハサミを受け止めていた。
そして剣でリーパーを斬る。
「んー…流石にリーパーには私程度じゃ勝てないかな…」
「あなた…は…?」
「はい質問はあと!」
女性は剣を持っているのとは逆の手でポケットから銀の腕輪を投げた。
「それを手につけて、唱えたまえ!コネクション、異世界との接続の呪文を!今は逃げるんだ。もう一つの世界に、パラレルワールドにね。」
唖然としながらも俺と蓮は腕輪をつける。
『コネクション』
俺と蓮は白い光に包まれた…
……ここは…?
目を開くと、そこは教室だった。
そして周りではクラスメイトが談笑している。
「さっきのは…夢か…?」
「速水。」
名前を呼ばれる。
蓮だ。
少し戸惑ったような表情で蓮がこちらを見ている。
「ちょっと来てくれ…」
俺達が去ると同時になぜか教室からは歓声のような、悲鳴のような…そんな叫び声が聞こえた。
「どういうことだ!これは!」
「俺に聞くなよ…」
蓮が廊下で俺に叫ぶ。
無論俺に分かるわけもない。
いつの間にか傷も治ってるし…
「さっきまで俺達は崩れた学校にいたよな?」
「あぁ。」
「で、ここは俺達のいた学校なのか?」
「…さあ?」
「……」
「……」
無言の状態が続く。
そんな俺達の肩を誰かがポンっと叩いた。
「やぁやぁ二人とも。お元気かな?」
……!さっきの女の人だ!
「初めまして。ここの高校の三年生、姫川です。」
ニカッと女性が笑った。
それにしても相変わらず美しい…
「あ、あなたは何者なんですか!」
蓮が突然現れた姫川さんに少し動揺しながらも言った。
「ん~…正義の味方、かな?」
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