14人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらく行くと、今度は大きなおじさんがいた
おじさんは息を切らして、
何だか苦しそうに動いている
僕が訊くと、おじさんはため息をついた
「我らが主が、ワシを滅茶苦茶に使うんじゃ」
「メチャクチャに……?」
「自分はろくすっぽ働きもせんクセにな」
「メチャクチャって、どんなことを……?」
「ワシに何も食い物をくれなかったり、」
「…………。」
「そうかと思えば、爆発しそうなほど食べさせたり」
――ひどい! 一体何てことを!
僕は、その『主』がひどく憎かった
同時に、おじさんをすごく可哀想に思った
だから、僕は……。
「おじさん、僕が魔法をかけてあげる!」
最初のコメントを投稿しよう!