世界を変える魔法使い

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しばらく行くと、今度は大きなおじさんがいた おじさんは息を切らして、 何だか苦しそうに動いている 僕が訊くと、おじさんはため息をついた 「我らが主が、ワシを滅茶苦茶に使うんじゃ」 「メチャクチャに……?」 「自分はろくすっぽ働きもせんクセにな」 「メチャクチャって、どんなことを……?」 「ワシに何も食い物をくれなかったり、」 「…………。」 「そうかと思えば、爆発しそうなほど食べさせたり」 ――ひどい! 一体何てことを! 僕は、その『主』がひどく憎かった 同時に、おじさんをすごく可哀想に思った だから、僕は……。 「おじさん、僕が魔法をかけてあげる!」
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