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覚悟を決め、僕はトンネルに飛び込んだ
すぐに、たくさんの女の子達がやって来た
赤い服を着た、小さな女の子達
口々に僕に話しかけてくる
「あら、見慣れない顔だわ」
「どこからいらしたの?」
「お名前は?」
「あなた、不思議な香りがするわ」
「ここは初めて?」
僕はガチガチに震えながら答える
「ぼ、僕は新顔です」
「外の世界から来ました」
「名前は……スティムです……」
「いい香り? ありがとうございます……」
「あの……僕と友達になってくれませんかっ?」
すると彼女達は、にっこり笑った
「いいわよ、もちろん!」
「あなたみたいに可愛い子、大歓迎よ!」
「この世界を案内してあげるわ!」
「ついて来てくださいな!」
――やった! いきなり仲間ができた!
パアッと嬉しい気持ちが広がった
そのまま僕は、女の子達について、
トンネルの中を案内されていった
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