世界を変える魔法使い

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やがて僕は、今進んでいるトンネルの壁にも、 たくさんの人が並んでいるのに気付いた 「あ、あの、こんにちはっ!」 「やあやあ坊ちゃま、初めまして!」 僕が挨拶すると、その人達は手を振ってくれた 「そんなところで並んで、何してるの?」 「我々はこうして、トンネルを守っているのですよ」 「……守る?」 「そう! 実はすごく大事な仕事なんですよ!」 「ふうん?」 「この世界が崩れないように、お守りしているのです」 ――そうか、それは大切だ! 本当はもっと壁守りさんと話したかったけど、 「早く! 行く所はまだまだありますのよ!」 女の子達が急かすから、 僕は壁守りさんと手を振って別れた
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