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僕は、そう声を上げて…………
おじさんに、そうっと息を吹きかけた
「……なっ!? 何が起きたんじゃぁ!?」
おじさんは、自分の体を見回している
その体は先程と比べ、力強く大きくなっていた
同時に体からは、おじさんの中に溜まっていた、
赤黒い悪いものが流れ出していく
「ぼ、坊や……一体、何を……?」
「決まってるでしょ! 魔法だよ!」
僕は、胸を張って答えた
「僕は、初めてここにやって来た」
「どうして……?」
「みんなを魔法で救って、幸せにするため!」
「…………。」
「前に僕を作り出した人が、言ったんだよ」
『お前は魔法使いだ、その魔法で人を幸せにするんだ』
「って、さ!」
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