第1章

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僕は何が良くて何が駄目なのか理解できていない。 例えば屋根に登るのとかは良いと思うんだ。だけど親から怒られる。 僕が良いって思ったことは大抵怒られていた。そのせいか、 気付いたら僕は自分に自信がなくなっていた。怒られることに恐怖も感じていた。 失敗したら怒られると思い込んでしまい、怖くてどうしようもない。 プライドが高いというのもあるのだろうか。だが怖いものは怖い。 それもあり、やはりなかなか前に進めない。誰にも相談出来ない。 相談しても分かってくれそうにないから。それに、自分の問題だから。 まるで兎みたい。小さくて怖がりで、助けてもらわないと何も出来ない。 そのうえ、助けてと言えないし、手を差し伸べることすら怖くて出来ない。 兎なのは嬉しいけど、このままではやっぱ駄目だ。変えないと。 とは言え、何をしたらいいのだろう。することは沢山ある。 けど、なんかやる気になれない。それは多分甘えに入るだろう。 少しずつでもしてみるか。いつもこうだ。こうやって書くと、何かやる気が出てくる。 僕には出来る気がする。まるでHPが残りわずかな勇者みたいだ。 ピンチになってようやく、馬鹿力を出そうとする。もっと早くに 出しておけばいいのに、ピンチにならないと分からない。 …けど、僕の場合、今眠気が襲ってきている。睡魔には適いそうにない。 このピンチを切り抜けるには…そうだ、歌か。歌で、睡魔に勝ってやろう。
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