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家で何をしているかと聞かれたら、普通の人はなんて答えるだろうか。
僕は絵を描いてると答える。他には、と聞かれたら本を読んでいる、と。
でもそれは大嘘だ。絵だって描かない時だってあるし、本なんかは
全くと言っていいほど読まない。月に一回、読むか読まないかだ。
アスペルガーは目的がないと全く動けないらしい。僕もだ。
目的がないから、全く動けない。何をすればいいのか、言われなければ
分からないのだ。悔しいけど、何も出来ないからもっと悔しい。
いっそ死んだら、病気じゃない自分に生まれ変われるだろうか、なんて。
そんなことばかり考えながら目を瞑ってる。時々溜め息吐いたりして。
そんなんだから、駄目だと、脳に言い聞かせても。体が動いてくれない。
だからまた涙をこぼしながら、ぽつりと。「普通の人に生まれていれば」
ばかな話だ。ほんとに。病気を持って生まれたからには逆らえないのに。
まだ願う。病気じゃなくなったらいいのに、と。懲りないのだ。
僕の願いは世界平和。規模がでかい。当然、叶うと思ってない。
それに対して何一つ取り組めてないし。前、ゴミ拾いをしていたら
笑われた。馬鹿にされた。悔しかった。ゴミ捨てる方が悪いのに。
何で僕がおかしいとでも言いたそうな目で見られなければいけないのだ。
僕はおかしくないのに。悲しくなった。何でこんな世の中になったんだ。
良いことをしている人が、逆に怒られ、馬鹿にされ、冷たい目で見られる。
そんなのっておかしいじゃないか。この世界は間違っている。
僕がこの手でこの世界を変えれたら、どんなにいいだろう。
争いなどなくなってしまえば、皆が皆、優しい人なら。
僕は今頃独りじゃなかっただろうか。そんな風に思ってしまう。
所詮人は自分しか見てない。僕もそのうちの一人に過ぎない。
だから、優しい人が増えればいいと思うと同時に、優しい人になりたい。
それだけなんだ。弱い立場の人間を、助けたいだけなんだ。
まず自分で自分を救えてないからどうしようもないわけだが。
自分に優しく出来てから、人に優しく出来る、と良く言うが、
ほんとにその通りだ。でも、甘えとは違う。それを今頃気づいた。
自分を甘やかすのではなく、自分が辛くない程度に厳しくするのだ。
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