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「ここはお前が一人で
踏み込む場所じゃない」
厳しい表情でそう言ったのは
近藤部長だった。
「しかし…奈緒が…」
「分かってる。
だけど今はまだダメだ」
近藤部長の言う意味が
理解出来なくて
首を傾げると
グッと腕を引かれて路地の陰に
引き込まれた。
「専務が来るまでは
とりあえず待機だ」
そう言いながら近藤部長は
ポケットから取り出した
タバコを俺に差し出した。
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