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「それで、このマンションにするの?」
亜朱さんとモデルルームを見に来ている。
「うん、ココでいいかな?亜朱さんもいづれは一緒に住むでしょ?」
亜朱さんは驚いたように口をあんぐりと開けた。
「・・・ふん、一緒になんて住まないわよ?」
「そうなの?」
「そうよ、私はまだ40よ。まだまだ出会いがあるんだから」
そう言いながらも、目に薄ら涙を浮かべているのに私は気付いてるよ。
「ま、おばあちゃんになったら引き取ってあげるから」
亜朱さんは鼻で笑いながら、目を潤ませていた。
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