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『た、たかが浮気したくらいで離婚はないだろ?それにあの弁護士が持ってきた書類。朱美はオレが無一文になっても良いっていうのか!』
逆ギレし出した敦郎をみると、どんどんと体温が下がる気がした。
愛と言う名の体温。
もう上がる事のない。
人間で言えば、もう意識の無いレベルまで下がっている。
「早く出ていって」
吐息が寒さで白くなる。
そんな体感温度になった私の愛。
『朱美…愛してるんだ』
敦郎は私の足を触り、その手は上へと…………
「警察呼ぶわよ」
敦郎の手は止まる。
『はっ?夫婦なんだし、自宅だぞ。警察なんか来るわけがない』
敦郎は私の太ももに手を滑らせてきた。
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