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膝を立たせ、大きく開かれたその場所に、アキは顔を埋もれさせ、美晴の背は反り・・・・・。 あーあ。 一人の従業員を失った。 確かに口には出さなかったけど、美晴は誘惑してくれた。 それも完璧に。 モニターから目をそらし、部屋からでた。 もしかしたら、美晴に任せたら、誰でもああなってしまうのか? 「オーナー?」 顔を上げれば治雄が不思議そうに私を見ていた。 「ゴメン、アキは辞めさせるから・・・」 「え?」 「誘惑に負けた・・・・」 「ああ・・・・そうですか・・」 治雄と二人で肩を落とす。 まさか初日から脱落者が出るとは思ってもいなかったから。
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