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部屋をでて、ホールに入れば美晴はカウンターに腰をおろし、カクテルを飲んでいた。 美晴の前にいるカズを手で払い、席を外させた。 私は美晴の横に腰をおろした。 「ちょっと、いきなりフルスロットルは無いんじゃない?」 美晴は私を怪訝な目で見る。 「ああ、カメラか。ゴメンごめん。ついね」 美晴はカメラの存在を忘れていたかのような言い草。 「で、どうだった?」 にやりと頬を上げ美晴に問う。 「あはは、朱美も人が悪いよね」 「ふふふ、そう?」 「あの子ね。そうだね、まあまあかな?あ、でも二回目はないな」 じゃあ、ダメって事じゃん。
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